さて突然ですが、私は今月で32歳になります。これを若いと考えるかオッサンになったと考えるかはそれぞれの感覚だと思いますが、間違いなく言えるのは着実に「死」に向かっているという事です。もちろん事故や自殺なんて形もありますが、大抵は何かしらの病気や老いにまつわるもので寿命を迎えます。そしてそれは唐突に来るものではなく、いずれ沈んでいくのを知りながらも眺める朝日のように緩慢に昇ってきます。
「おなかいたひ」
先週の営業中に突然の腹痛に襲われ、申し訳無いながらもお客さんに無理を言って0時で閉店させてもらい、そのままソファでダウン。痛みにうずくまって気がついたら昼の1時。ようやく起き上がれる程度にはなったのでバスで帰途につき、自宅の近所の病院へ。そして
「多分急性胃腸炎ですね」by医者
え、俺最近なんか不摂生してたっけ、いや間違いなくしてるけどずっと大丈夫だったし、でも一昨日に営業終了後に寝ずにそのまま長野にスキーに行って疲労を蓄えて、さらに翌日しこたま日本酒飲んで馬刺し食べて最高の気分だったし何が問題だったの?
「↑全部です^ ^」by医者
こういうのって明確な原因ってのは分からないらしく、過労、睡眠不足、ストレス、刺激物の過剰摂取、食当たり、ウイルス等、様々な要因が重なって起こるものなんですって。やべえ、心当たりしか無い。
とはいえここ二年こんな感じで過ごしてきたし、何が変わったかと聞かれると唯一「年齢」なんですよね。歳もとれば体力は落ちる。見た目も中身も老化が進む。いつまでも若い気分でいられないのを実感しました。例えるならこういうものって逆さにした砂時計みたいなもので、砂が一粒ずつ、しかし確実に空間を埋めていくように、「一杯になった時に死を迎える」容器に「老い」という砂粒が少しずつ満たされていくのを眺めている気分です。ただ一つ実際の砂時計と違うところは、砂を止める事はできないけど流れる速度は多少変えられるって事です。そして今私は砂をものすごい速度で流し込んでるって事です(笑)。
今回は急性胃腸炎くらいで済みましたが、多分今後はもっと大きな病気もやってくるでしょう。ある意味今回の件は体からの警告なんだと思います。他にも今年に入って二回風邪も引いてますし(笑)。これを教訓に生活を見直していこうと思います。ってこれ去年にも言ってた気が。。。
そんな私の心身共にオッサンになってきた話はこの辺りでお開きとさせていただきまして、以下何気に二ヶ月ブログを放置してた間にあった当店のイベントのお話。
1/19 カレー屋はむれっつ
マサラチャイを(趣味で)店で出してたりと前々からスパイスをあれやこれやと集めていく内にお客さん達から「カレー作らないの?」との声が。いやいやスパイスを扱ってるからっておいそれとカレーが作れる訳ではないのですが(笑)。
とはいえ期待されてやらないのもサブい話ですし、ノリと勢いでオッケーしてみたら意外と大変でした。と言うのも元々の凝り性&見栄っ張りな性格のせいで、基礎も知らないくせにいきなりパキスタン風カレーなんて一風変わったカレーを作ってみるという暴挙に出まして、もちろん色々調べて材料も買って準備万端なのですが、実際の調理になると予想外の手間がかかるかかる。「玉葱と生姜と大蒜をみじん切りに」とか文字にするとこれだけですが、実際やると全部一個ずつ洗って皮を剥いてさらに細かくみじん切りにしていくとそれだけで中々の疲労感です。そんな事が重なって、調理を終える頃にはもうお昼。クタクタでした。とはいえ食べた方には美味しいと喜んでいただけましたし、やってみた甲斐はありました。って言うか調子に乗って毎月開催になりました。典型的なおだてるだけで木に登る豚でございます私。皆さんもっと褒めてください。
1/27 Trio New Orleans Live
今までチラホラと開催していた当店でのジャズライブ。しかし今回は初のオールドジャズを中心としたニューオリンズミュージックライブ!たーのしー!
一般的にはなんだか難しく敷居が高いイメージのジャズですが、それは現代のジャズの話であって、黎明期のジャズは分かりやすくノリやすい、まだジャズともブルースともカントリーとも分化していないザ・黒人音楽って感じでした。みんなで適当に集まって適当に楽器とかドラム缶使ったりして音楽を奏で始めるような「遊び道具」としての音楽が文化として根付いていたのが当時の(今でも一部の国で残ってますが)黒人社会。日本人の感覚で言うとかくれんぼとか缶蹴りするくらいのノリで合唱とかセッションをしてた感じなんでしょうかね。
話は戻りますが、そんな文化が発祥のジャズなので、初期の頃のジャズはみんなで騒げるノリのいい雰囲気の曲が多く、あまりジャズを知らない人、聴いた事が無いような人でも楽しめるものが多いです。音楽は世界を繋ぐ、なんて言葉もありますが、この日のライブを観ているとまさにそれを実感できました。とても楽しかったです。
例のスキーとか馬刺しを挟みつつ以下二月。
2/10 YURI&Abe Rei Live 2018〜STORY〜
前日まで風邪を引いていたゆりさん、同じく前日に家の給湯器が壊れた阿部さんというグズグズのコンビです(笑)。とはいえそれは私生活の話。ステージに立つとバシッと決めていくのがさすがミュージシャンですねえ。この日は阿部さんのギターも冴え渡り、素晴らしい出音でした。しかもセットリストの半分くらいは新曲、今回は同期も使ってみたりと新しい試みも。まだ今年はライブもどんどんやっていくでしょうし、新曲達がどう育っていくかも楽しみです。
2/16 カレー屋はむれっつ
早くも二回目のカレーの日でございます。この日はマッサマンカレー!え?マッサマンカレーって何ですかって?マッサマンカレーついてここで書くと長くなるから各自ググってください。
今回は前回の反省も活かしつつ、かつ勝手も分かってきたのでかなりスムーズに調理を進める事ができました。そしてジャンルが違うとは言え前回のカレーより美味しくできました!お客さんも前回の噂を聞きつけてか沢山来てくれまして、次回以降のハードルが順調に上がっております。次回は3/16(金)の予定です。
2/17 鈴木舞 人生初!!ワンマンLIVEっぽいLIVE
「っぽい」の意味はよく分かりませんが、この日が初のワンマンライブだったぽいです。まだまだ課題は見えますが、「歌う事が好き」という気持ちは届いていたのではないでしょうか。
2/24 陽子 Jazz Night
前週とは打って変わって一気にアダルティな雰囲気になりましたこの日のイベント。シンガーの陽子さんのキャラも相まって老舗のスナック感満載のイベントになりました(笑)
オリジナルあり、カバーあり、サックスの演奏や巧みなボディタッチも駆使して(最後のは冗談です)盛り上げてました。いかにお客さん達を楽しませるかを考えてステージに立っているのかが伝わるライブでした。これこそがエンターテイナーですよね。
さて改めまして今月で私は32歳を迎えますが、皆様も健康に留意しつつこれからの人生を楽しく生きていきましょう。ではハッピーバースデートゥーミー。